クラシックカメラの革カメラケースリペア
趣味が高じて、クラシックカメラで写真を撮ったり、カメラをガチャガチャいじったり、暇を見つけてはやってますが、
今、連れまわしてるカメラが、二眼レフのリコーフレックスニューダイアってカメラでして・・・
先日、このカメラの純正カメラケースをリペアしてみたんで、ネタの少ないブログネタにしようかと思い立った訳です。
見るからに古いカメラなんですが、凄く良く写るいいカメラなんです。
このケースです。
左の四角い革のゴツイ感じのコイツなんですが・・・
このカメラが発売時から言うと50年くらい経ってて、当然、この革ケースも50年の時間を越えてココに居るわけです。
当然ながら、縫製の糸もホツレ、キレ、クサリ・・・カメラを収めてもダルダルのブカブカで今にもバラバラになりそうだったのです。
んで・・・
気持ちよく、バラバラにしてやりました・・・
バラバラにして分かった事なんですがね・・・
コイツ・・・革だけで出来てないって事・・・
表革と内革の間に厚みを稼ぐ為か?厚紙がサンドされてます。
ここんとことか、見て頂くと分かると思いますが・・・
革厚、3mmほどに対して、表革、約0.5mm内革約0.5mm・・って事は、大半の後の2mmは厚紙って事なんです!
そりゃ、強度も保てずバラバラにもなりたくなるでしょうよコイツも。
でも実はこう言った作りの昔の純正カメラケースって、多いんです。
本当に一枚革を使ったしっかりした物もあるのですが、やはり付属品って事でコストダウンのしわ寄せってとこでしょうか・・・
まぁ、クサっててもしょうがないので、コイツを復活させます。
まずは、革に残っている腐った糸の残骸を丁寧に取り除きます。
次に、剥がれてしまっている、革と厚紙を再度接着しなおし、強度を持たせます。
そんでもって、内張りに使われていたベッチン(言い方古い?)の貼りモノを剥がして、(腐っているのでカメラの大敵、ホコリの生みの親になってる・・)今回は同型に切り出したバックスキンのレザーに交換します。
ついでに錆が出て美しくなくなっている、カシメやホック等の金具を新しい真鍮製の金具に交換・・・
更に革がヘタっている前面の型押しで盛り上がっているレンズカバー面を裏から樹脂で固めなおし、ヘタリをしっかりさせて・・
表革のハゲた部分を補修して・・・
再度、駒合わせ縫い(手縫い)で組み直していきましたとさ・・
で、出来上がりは・・・
カメラを収める時、ちゃんと組み上げるとこんなにピッタリフィットするケースだったのか!と我ながら驚き・・・
革と紙の境目も分かり難い様にコバも磨き上げ。
sk★の桃★さんも驚きのアンチエイジング!マイナス45歳肌って感じでしょうか!(なんのこっちゃ・・)
と言う訳で、仕事に戻ったとさ・・・
勿論、遊んでただけではございません!
しっかりとリコーフレックスニューダイアの型は起しましたので、ご希望がございましたら、紙を挟んでいない(笑)しっかりとしたヌメ革の一枚革で新調する事も可能です!
って・・・こんなカメラ持ってる人のほうが少ないですね・・・
やっぱり仕事になってない・・・
古いカメラの純正ケースのリペアもご相談に乗りますので、
お気軽にご連絡ください。